はたらく細胞 ぜん息特別編
Cells at Work!: Asthma!

漫画:クロ 監修:清水 茜(『はたらく細胞』)
第1話
気道は大荒れ!
教えて永田先生~ぜん息の基礎編~
- ぜん息とは?
- 気道に炎症が起こっている病気です
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ぜん息は、気道に慢性的な炎症が起こっており過敏になっている病気です。主にアレルギー反応が関わっており、ホコリの中のダニや真菌(カビ)・飼育ペットなどの生活環境中の病因アレルゲンへの曝露(ばくろ)により、気道に慢性的な炎症が起こっています。その他タバコの煙や天候、ストレス、運動などが刺激となり、気道が収縮し、咳や息苦しさなどが起こります。
- ぜん息が重症化するのはなぜですか?
- ぜん息コントロールが不良な場合や、不適切なぜん息治療などがぜん息を重症化させる要因となります
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まず、病因アレルゲンや、受動喫煙を含むタバコへの曝露などが持続的にあれば、それが重症化させる大きな原因となります。環境の改善も重要です。そしてぜん息治療を続けていても、症状が繰り返し出てしまいコントロールできていない患者さんや、経口ステロイド薬を必要とするような増悪を繰り返す患者さんは、重症化しやすい傾向があります。
また、症状が治まったら自己判断でぜん息治療薬を中止したり、吸入薬が気道に届いていないような誤った吸い方をしている場合など不適切なぜん息治療を行っていると重症化を招く恐れがあります。
適切なぜん息治療を継続して行い、ぜん息をコントロールすることが大切です。一般社団法人日本アレルギー学会喘息ガイドライン専門部会 監修:喘息予防・管理ガイドライン2021
監修:埼玉医科大学 呼吸器内科 教授/埼玉医科大学病院 アレルギーセンター センター長 永田 真 先生病因アレルゲンや受動喫煙を避け、そしてぜん息治療薬を使い、気道の炎症を抑えることが重要です
©清水 茜・クロ/講談社