あなたのぜん息のタイプは?

ぜん息の重症度とは?

症状の程度・頻度と呼吸機能によって、ぜん息は軽症から重症までさまざまな重症度に分けられます。重症度に応じて、薬の種類や量が決められ、治療が行われています。

重症ぜん息(難治性ぜん息)とは?

ぜん息患者さんの中には、吸入ステロイド薬を1日に吸入できる最大量まで使い、複数の薬を併用しても、夜間にしばしば発作で目が覚めるなど日常生活が影響を受け、コントロールが難しい方が少なからず存在します。このような方には、より効果の強い経口ステロイド薬が使用されることがあります。
このように、治療を行っていても症状がなかなかおさまらない患者さんは一般に、重症ぜん息といわれます。

ぜん息の検査について

ぜん息を診断したり、状態をチェックするために、検査を行います。
検査はいくつかの種類があり、目的にあわせて、ひとつまたは複数の検査を行います。

・呼吸機能検査(スパイロメトリー)
・気道過敏性試験
・血液検査
・皮膚反応テスト
・胸部レントゲン検査
・その他の検査(気管支鏡検査など)

重症ぜん息のタイプとは?

重症ぜん息にはさまざまなタイプがあります。

最近の研究で、重症ぜん息患者さんにはさまざまなタイプがあることがわかってきました。ぜん息の気道の炎症は、好酸球、リンパ球、マスト細胞などさまざまな免疫細胞が中心となって起こっており、検査により判断できる特徴によってタイプ分類されています。
そのタイプは、子供のころからぜん息がある小児発症型や、大人になってからぜん息になる成人発症型、アレルゲンに対する抗体であるIgE が検出されるアトピー型とIgE が検出されない非アトピー型、BMI が高い肥満型、呼吸機能が低い呼吸機能低下型などがあり、さらにこれらが重なり合うことで患者さん毎に多様な特徴がみられます。
また、そのタイプは、喀痰( かくたん)(吐き出した痰( たん))の中の免疫細胞によっても分類されており、その約半数は、好酸球が原因の好酸球性ぜん息といわれています。好酸球性ぜん息の他にも、好中球が気道の炎症に関与する好中球型ぜん息や一部の患者さんは、好酸球と好中球のどちらも関与する混合性の炎症がみられる場合もあります。

出典:一般社団法人日本呼吸器学会 難治性喘息 診断と治療の手引き2019

重症ぜん息にはさまざまなタイプがあり、子どものときに発症し罹病期間が長い場合だけじゃなく、成人してから発症し罹病期間が短くても呼吸機能が低い方がみられます。
重症ぜん息の患者さんの約50% が好酸球性炎症だといわれています。一部の患者さんは好中球性の炎症が主体となったり、好酸球と好中球のどちらも関与する混合性の炎症がみられる場合もあります。
成人発症で持続性の好酸球性炎症を認め、副鼻腔炎や鼻茸と関連がみられる方も存在します。

原因別喘息タイプ 原因別喘息タイプ

ぜん息の気道はどうなっている?

好酸球は血液中の白血球の一種で、健康な人では特に悪さをしません。
しかし、重症ぜん息患者さんの気道では、好酸球などが増殖し活性化することで、気道の表面が傷ついて、気道の炎症や気道の過敏性亢進が起こるため、発作が引き起こされています。

炎症を起こした気道→重症ぜん息発作→気道の状態がさらに悪くなる(気道リモデリング・気道狭窄など) 炎症を起こした気道→重症ぜん息発作→気道の状態がさらに悪くなる(気道リモデリング・気道狭窄など)

好酸球数などは一般的な血液検査の項目に含まれることが多いので、あなたは過去に好酸球数をはかったことがあるかもしれません。

気道炎症の主な原因とされる好酸球について動画で紹介します。

好酸球がぜん息患者さんの気道の炎症を起こす様子

次のような症状がある場合、好酸球数をはかる検査を受けるべきかどうか、医師に相談してみてください。

  • ・ぜん息症状をコントロールするために発作治療薬を使用している
  • ・ぜん息症状のために夜間に目が覚めることがある
  • ・ぜん息のために経口ステロイド薬を服用しなければならないことがある
  • ・予定外受診が必要となるぜん息発作を経験したことがある

重症ぜん息かもしれないとお考えの場合は、医師に相談しましょう。
主治医からお近くの専門医への紹介を提案される場合がありますが、患者さんの方から主治医に専門医への紹介を相談することもできます。

専門医からのメッセージを読む

医師と重症ぜん息について話し合うために、あなたのぜん息のコントロール状態についてチェックしましょう。

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