患者さんの声
Patient’s Voice長くぜん息を患ってきた患者さんに専門医の先生が聞きました。
専門医の先生がきくぜん息患者さんの声
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堀口 高彦先生専門医藤田医科大学
名誉教授 -
仕事と家事を両立している患者さん
患者さん愛知県在住 会社員(女性)
- 咳が出て苦しいのが当たり前だった
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症状が悪い時は、どのような感じでしたか。
以前は毎日、夜中に咳が出て眠れませんでした。2階に上がると咳込んでしまっていました。休憩しながらじゃないと前に進めない。常に、むくんだ感じがあって、面倒くさくて、もう眠いのに咳が出ちゃう。もうそれがずっと続いていました。
先生に「今日は点滴していきなさいよ」と言われて、「私、大丈夫なのになんで点滴するの?」って聞いたら、「いや、検査の数値を見てごらん」ということが何回かありました。自分ではそれが普通で気が付かないくらいだったんです。ぜん息患者さんは、ご自分が思っている状態と、われわれ医師が思っている状態とはかなり乖離があることが多いです。「普段はなんともないんです、調子いいです」と言われる患者さんも、実は夜中の状況や少し走った後の状況とか詳しくお尋ねすると、なんらかの症状が残っていることが多いです。
症状が悪い時は、どのような対処法をされていましたか。
外出する時は、必ず水筒に氷とお水を入れて持ち歩いていました。吸入の薬や飲み薬などもたくさん持ち歩いていましたね。そのため、薬や水筒でいつも荷物はいっぱいでした。
- できることが増え、なんでも楽しめる
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趣味の時間はどうですか?
前は、すぐ疲れて横になって、だらだらやってたんですけど、朝から集中してガーデニングができるようになりました。もちろん、天気や自分の体の調子を考えて無理はしないようにはしています。
いつもは薬やお水で荷物が多くて大変なんですが、両手に抱えていた荷物が半分くらいに減って、気持ちが楽になり、気軽に出かけられるようになりました。
私は咳で眠れず、辛い毎日を送っていましたが、辛いことが当たり前と思っていた日常を変えられることに気付かされました。
ぜん息とは長く付き合っていくので、部屋が乾燥しないように気を付けたり、掃除をちゃんとしながら、先生と一緒に治療を決めていくことで、できることが少しずつ増えてきたように思います。
- 家族や先生と相談しながら、
自分に合った治療を -
治療を始められて、ご家族の反応やご自身のお気持ちはいかがでしたか?
息子もぜん息で先生に診てもらっていて、一緒に事前に説明を受けました。息子と相談し、お母さんがいいならどうぞ、という感じでした。
治療を始めることに不安もありましたが、先生に質問したり、納得いくまでコミュニケーションをとって一緒に治療を決めることができて良かったです。
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